Googleウェブマスターツール完全マニュアル

はてなブックマークに追加する livedoorclipに追加する BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

2008年01月21日 

2008年最初の特集は、「Googleウェブマスターツール完全マニュアル」。まだ活用していない方も多いようですが、実はサイト運営者にとってSEOに役立つ機能が多く搭載されています。今回は、サイト運営の「ありがちな問題」をピックアップし、「Googleウェブマスターツール」を使って解決する方法を教えます!SEOの必須ツール「Googleウェブマスターツール」を活用して、SEO対策を効率UPさせましょう。

◆Googleウェブマスターツールとは?

「Googleウェブマスターツール」とは、Googleが無料で提供するサイト運営者のためのツールです。例えば、Googleに適切にサイト内をクロールさせることや、適切に検索エンジンに評価されているか確認することが可能です。

導入方法も簡単。無料で取得できるGoogleアカウントがあれば利用することが可能です。 まずは、GoogleウェブマスターツールのマイレポートからあなたのサイトのURLを登録します。また、詳細なデータを確認するには、「認証」という作業が必要ですが、
・指定されたファイルをドメインのルートディレクトリに設置する
・指定されたメタタグをindexファイルに設置する
のいずれかを行ってもらえばOKです。

図1.ウェブマスターツール「認証」作業(メタタグ設置の場合)
■図1.ウェブマスターツール「認証」作業(メタタグ設置の場合):
「マイレポート」でURLを登録後、「確認」ボタンをクリック。確認方法で「メタタグを追加」を選択すると、指定のメタタグが表示される。これをindexファイルに挿入するだけ。

認証作業が完了したら、いよいよGoogleウェブマスターツールを活用していきましょう!

◆Googleウェブマスターツールの便利な機能

ここでは、数多くあるウェブマスターツールの機能のなかでもオススメのものを厳選して紹介いたします。よくありがちな問題別に分類してありますので、トラブルに遭遇する前に、チェックしておきましょう!

  1. 公開したくないページが、検索にヒットしてしまっている
  2. title/meta descriptionのチェック・管理ができない
  3. クローラの訪問が少ない/逆に多すぎてサーバに負荷がかかる
  4. 海外向けサイトを指定の国のGoogleにヒットさせたい
  5. 検索結果のサイトリンクの内容を変更したい
  6. どこからリンクが張られているかをチェックしたい
  7. スパム判定されインデックスから削除されてしまった
  8. サイト内にページが多くクロールされにくい

1. 公開したくないページが、検索にヒットしてしまっている

サイトが大きくなってくると、「検索エンジンにヒットさせたいコンテンツ」と「そうでないコンテンツ」が出てくるはず。後者の場合には、robots.txtのファイルにインデックスの許可・拒否を設定する必要があります。

よくあるケースとして、robots.txtの文法を間違えているために思わぬコンテンツがインデックスされていることがあります。例えば特定のグループにだけ公開することを前提にアップした情報が検索エンジンにヒットしてしまった、という失敗を耳にすることもあります。

このような事態を招かないよう、Googleウェブマスターツールにはrobots.txtの文法が正しいかどうかチェックする機能が実装されています。【運用ツール > robots.txtを解析】では、Googlebot と同じ方法で robots.txt ファイルを読み取ります。エラーが検出された場合、Googlebotでも解釈されないことになるので、修正を行ってください。

図2.robots.txt を解析
■図2.robots.txt を解析:
robots.txtで誤った構文で書かれていると「シンタックスが認識されませんでした」とエラーが表示される。

また、意図しないページがインデックスされてしまった場合は、【運用ツール > URLを削除】を利用することによって、迅速に対応が可能です。(処理までに3~5営業日を要します)

図3.URL を削除
■図3.URL を削除:
Google の検索結果のキャッシュ コピーも含め、URL削除をリクエストすることが可能。

2. title/meta descriptionのチェック・管理ができない

サイトのコンテンツが多くなり、それを編集する人が複数いる場合はtitleタグの記述に個人差がでたり、meta descriptionを書かなかったりという問題が起こりがちです。また、これらのルールについて統一化がなされていないために、検索エンジンにクロールされにくいページが発生することがあります。従来であればそのような問題が起きていないかをチェックすることは不可能でした。

Googleウェブマスターツールの【診断 > コンテンツ分析】では、titleタグが記述されていないページやtitleタグが重複しているページ、タイトルタグの長短を指摘してもらえます。具体的にどのページがダメなのか、URLと併せて表示してくれるのです。

図4.コンテンツ分析
■図4.コンテンツ分析:
titleタグのないページ、重複しているページ等を特定できる。

特にCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使っている場合、あるカテゴリーだけtitleタグが書かれていないなどといったケースがあるので、そういった問題がないかをこの画面によってチェックすることが可能です。

3. クローラの訪問が少ない/逆に多すぎてサーバに負荷がかかる

検索エンジンというのはある程度サーバに負荷をかけないように調整されていますが、サーバの処理能力が低い場合に、Googlebotがクロールする際にシステム負荷を与えていることがあります。その一方、早くクロールしてもらってインデックスに反映させたいというサイト運営者の要望があることも事実です。

これらの対応として、【運用ツール > クロール頻度を設定】から、Googlebotの活動を制御することが可能です。クロール頻度は、普通は「標準」に設定されていますが、クローラがアクセスするたびにサイトの表示が遅くなってしまう場合、「遅くする」を選ぶことによってクローラのトラフィックを軽減できます。逆にサーバの処理能力に余裕があり、ページのボリュームも次々と更新される場合は、「速くする」を選択することによってクロールを活発化させることが可能です。

また、クロールされているページ数やキロバイトなどをグラフで表示するため、これによって自分のサイトにクローラが訪問しているかどうかを確認することが可能です。

図5.クロール頻度を設定
■図5.クロール頻度を設定:
過去90日間の「1日あたりのクロールされたページ数」を確認することも可能。

4. 海外向けサイトを指定の国のGoogleにヒットさせたい

グローバルにWebビジネスを展開している会社が、特定の国向けの情報発信サイトを作り、その国の人をターゲットとするケースを考えてみましょう。

このとき、検索エンジンに対して自分のサイトがどの地域に属しているかを示す必要があります。これは、いわゆる「Regional Relevancy(地域の関連性)」というものです。例えば、ブラジル向けに「.jp」のドメインでサイトを作成した場合、ブラジルのGoogleを使っても(そのサイトのコンテンツがブラジル語で書いてあっても)、検索できないことがあるのです。従来はそういった問題を解決するために、そのターゲットとする国のドメインでサイトを開設するといった対応をしていましたが、ウェブマスターツールの【運用ツール > 地域のターゲットを設定】によりその問題を解決することができます。これによって、その国のGoogleでも自社のサイトが検索できるようになります。この機能の活用は、グローバルにWebビジネスを展開している会社にとって必須といえるでしょう。

図6.地域のターゲットを設定
■図6.地域のターゲットを設定:
特にヨーロッパ圏ではGoogleのシェアが高いため、ヨーロッパ圏でのWebビジネスを考えているならばこの設定は必須。

5. 検索結果のサイトリンクの内容を変更したい

「アイレップ」と検索すると、検索結果画面の1位に弊社のサイトが表示されます。しかし、トップページのリンクだけではなく、そのサイト内の主要なページ(Googleが主要と判断したページ)へのリンクも直接表示されています。

図7.サイトリンク(検索結果)
■図7.サイトリンク(検索結果):
「アイレップ」検索結果画面。赤枠で囲んだ部分が「サイトリンク」

これが「サイトリンク」と呼ばれるものですが、Googleがアルゴリズムによって重要だと考えたページを表示しているに過ぎないので、意図しないリンクが表示されることもあるかと思います。その場合、Googleウェブマスターツール【リンク > サイトリンク】によって一部コントロールすることが可能です。サイトリンクが、一覧で表示されるので、そこに表示して欲しくないものがある場合には、「ブロック」という項目を選ぶことによって非表示にできるのです。

図8.サイトリンク
■図8.サイトリンク:
現在は、表示させたくないリンクにブロックをかける機能のみで、任意のページの追加や編集は現状では不可能。

6. どこからリンクが張られているかをチェックしたい

これまで自分のサイトへどのようなサイトからリンクを張られているかを調べるときには、「link:」という検索式を使う必要がありました。ただし、Googleで「link:」によって検索しても指定したURLに対する全部のリンクを表示するのではなく、一部のリンクをランダム表示するだけに過ぎません。そのため、実際に自分のサイトにどれだけリンクされているか詳細に知ることは不可能でした。

ウェブマスターツール【リンク > 外部リンクのあるページ】では全部ではないにしても、「link:」という検索式を使うよりは詳細なリンクを表示してくれます。バックリンクを十分に調べたいときには、こちらのほうが適しています。このツールを使うメリットは、ドメイン以下にあるページに対する個別のリンク数を表示することです。例えば、個々のページに対する被リンクの数を全て表示してくれるし、その数字をクリックすると、具体的にどのページについてGoogleがいつ認識したか表示してくれるのです。

図9.外部リンクのあるページ
■図9.外部リンクのあるページ:
ページ単位でのバックリンク数が確認できる。バックリンクの数値をクリックすると、さらにリンク元ページの詳細が確認可能。

また、【統計情報 > Googlebot のクロール情報】では、リンク元のページがどのようなキーワードをアンカーテキストにしているかをある程度調べることができます。Googleのヘルプによれば、ここで閲覧できる情報は「サイトのコンテンツで使用する単語や、サイトへの外部からのリンクで使用する単語、フレーズ」と説明がありますので、Googleが自分のサイトをどのようなテーマ情報を持ってクロールしているかを把握することができます。

図10.Googlebot のクロール情報
■図10.Googlebot のクロール情報:
外部からのサイトへのリンク統計情報。左がフレーズ、右が単語。リンク元ページのアンカーテキスト分析の参考になる。

7. スパム判定されインデックスから削除されてしまった

Googleからスパムと判定された場合、メールで通知されることもありましたが、それ以外公式にスパムと判定されたかどうかについては、判断する手段がありませんでした。しかし現在は、ウェブマスターツールの「メッセージセンター」によって知ることが可能です。何らかのガイドラインに違反した場合、違反の事実が表示されます。そこに表示されたときは、問題となりうる部分を修正し、「再審査をリクエスト」によってガイドライン違反解消の手続きを行う必要があります。

図11.スパム判定通知画面
■図11.スパム判定通知画面:
インデックスステータスの部分に、ガイドライン違反の表示がされる。(2007年7月時点の画面)

メッセージセンターには他にも様々な役割があって、「有料リンクを報告」というように、リンクを販売しているサイト、あるいは購入しているサイトを見つけた場合に、それをGoogleに申告して、検索品質を改善するのに貢献することができます。また、明らかに検索エンジンスパムを実行しているのにGoogleにインデックスされているサイトを見つけた場合に、「Googleインデックスのスパムを報告」というところから、問題のサイトを指摘することができます。

図12.メッセージセンター
■図12.メッセージセンター:
「Google インデックスのスパム」「有料リンク」はここから報告可能。

8. サイト内にページが多くクロールされにくい

サイト内のページ数が多くなってくると、そのリンクの張り方によっては、必ずしもGoogleがクロールできないページも発生します。そのような場合であっても、どこにコンテンツが存在するかをGoogleにきちんと知らせる方法があります。それが「サイトマップ」と呼ばれるもので、ウェブマスターツールの【マイレポート > サイトマップ】から送信すると、クローラがサイトを確認してくれるようになります。ただし、これによってクロールの方法が通常と変化するというわけではありません。

図13.サイトマップ
■図13.サイトマップ:
サイトマップを登録すると、Google による最終ダウンロード日等も確認できる。

株式会社アイレップ SEM総合研究所所長渡辺隆広
ライター=株式会社アイレップ 千葉哲

ページTOPへ戻る

Googleウェブマスターツール完全マニュアルを読んだ方におすすめの記事

ページTOPへ戻る