Google、着々とユニバーサル検索の道を進む - ローカル情報10件表示

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2008年01月27日 CNET Japan サーチエンジン情報館

Googleが2007年5月16日に発表したユニバーサル検索(Universal Search)は一度の検索でキーワードに該当する様々な情報を一度に検索できるものです。例えば、映画スター・ウォーズのダース・ベイダー(Darth Vader)を検索すると、公式サイトや画像、YouTubeの動画クリップ、関連ニュースなどを一度に表示します。他種類のデジタルコンテンツがネット上に存在する中、ユーザーが検索結果に求める「回答」は必ずしもWebページとは限らないわけで、クエリのインテント(検索意図)をくみ取り、最適な回答=検索結果を提供することでユーザーの検索体験を高めようという試みです。

さてこのユニバーサル検索ですが、最も利用者が多いウェブ検索と、画像や動画その他のバーティカル検索を統合する試みはGoogle日本(google.co.jp)でも着実に進められています。YouTubeのサムネイルつきリンクが掲載される、ネット上で話題になっているトピックキーワードで検索した時に最新ニュースが表示される程度の変化は多くの方が気づいていると思いますが、最近は一部のユーザー向けにローカル検索との統合試験も行っているようです。

渋谷周辺でクリーニング屋さんを探したい時:

Googleウェブ検索で渋谷のクリーニング屋さんを探した 2008年1月27日時点
Googleウェブ検索で渋谷のクリーニング屋さんを探した 2008年1月27日時点

秋葉原で食べるところを探したい時:

Googleウェブ検索で秋葉原のレストランを探した 2008年1月27日時点
Googleウェブ検索で秋葉原のレストランを探した 2008年1月27日時点

といった具合に、地域クエリとビジネス・サービスクエリを組み合わせた場合に、ローカル検索を地図を伴って表示します(米国では昨年8月頃から試験的に実施済み)。

特定の地域情報を検索したい時にiタウンページやGoogleやYahoo!のローカル検索に切り替えて~なんていうユーザーは検索リテラシの高い一部のユーザーに限られたもので、通常はウェブ検索で探そうとするものです。そもそもGoogleで地図検索ができることを知らないかも知れません。ウェブ検索でローカルクエリを実行した時に地図と地域情報を表示することは、より短時間に目的の情報にアクセスする道を提供できるため、検索の利便性を高めることに貢献します。

Googleによると、以前は地域情報を上位3件表示していたものの、ユーザビリティテストを実施した結果、より多くの情報を表示して地域情報が充実していることを示した方がよいことが判明したためとのことです。また、このランキングは検索キーワードとのレレバンシーのほか、レーティング(評価)やレビューも評価要因となっているとのことです。

利用者からの評価やレーティングはどのサービスを利用するかの検討・判断において影響を与えるものですから(特にローカル検索においてはレビュー、クチコミの重要性は高い)、利用者からのフィードバックの集め方、情報源となるCGMサイトにおける展開・活用方法など、これまでのSEMの領域では求められなかった対応が今後のサーチマーケッターに求められることも示唆しています。米国のSEO業界ではソーシャルメディアマーケティング(SMM)、ソーシャルメディア最適化(SMO)への関心が強くなっていますが、検索エンジンの進化により日本でも必然的に対応が求められる時代が来ると思います。というか日本のSEM関係者の皆さんはGoogleのユニバーサル検索、統合検索(Unified Search、Blended Search)への関心小さいですよね。いくらYahoo!が強いとはいえGoogleも30%のシェアです。モバイルはDoCoMoとauが Googleです。SEOをマーケティングの手法として捉える意識の希薄さ、被リンクベースの考えが支配的なことによる弊害なのでしょうか。米国のSEM 関係者と話するとおもしろいんですけど。

株式会社アイレップ SEM総合研究所 所長 渡辺隆広

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