もう使えない!?SEO知識 2008

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2008年09月17日 

これまでは通用したけれども、今は通用しない、「もう使えない知識」を株式会社アイレップ SEM総合研究所所長の渡辺隆広が語ります!新しい知識を学んで、検索エンジンの日々の変化をキャッチアップしてサイト運営に活用していきましょう!

スパム行為をすると、Googleから突然削除される?

ある日突然、検索エンジンの検索結果から自分のサイトが消えてしまった時、「スパムと判定されたのでは?」と考える人は少なくありません。しかし大抵の場合、スパム(=あなたが何か検索エンジンに対して悪さをしている)のではなく、全く別の理由(=スコアリングの変更などによるもの)である場合がほとんどです。また、Yahoo!はともかく、Googleは事前の警告なく突然スパムと判定して削除をしてくることはありません。

幸いなことに、Googleは事前にサイト管理者に対してガイドラインに違反している旨を通知してくれます。具体的な違反箇所は教えてくれませんが、問題がありそうな箇所を修正して再申請を依頼すれば、そのままGoogleに掲載され続けます。事前に警告をするのは、もしもインデックスから突然削除すると、サイト運営者からクレームが来たり、トラフィックへの影響が出たりすることに対するGoogleなりの配慮と考えられます。

また、ガイドラインに違反したという事実があっても、全てのサイト運営者が悪意を持って行っているとも限らず、制作の過程で偶発的に違反している場合もあり、こうしたケースでも検索結果から削除することは良質なサイトが検索不可能になるという点で検索ユーザーにとっても、Googleにとってもデメリットになります。こうした背景もあり、Googleはガイドライン違反したサイトには削除する前に事前警告をしてくれるわけです。

ちなみにGoogleの事前警告は、サイト運営者のメールアドレスに届くのではなく、Googleウェブマスターツール内のメッセージセンターに届きます。そのため、Googleウェブマスターツールへの登録はしておくべきでしょう。

コンテンツをアップしてからGoogleの検索結果画面に反映されるまでには、数日~数週間かかる?

現在のGoogleでは、コンテンツをアップしてから検索結果画面に反映されるまでに数日~数週間もかかるということはありません。2008年9月現在、Googleでは早ければ1分後でも検索結果画面に反映されます。

ただし、反映までの時間はサイトによって異なり、あるサイトでは1分後に反映されても、別のサイトでは1時間後ということもあります。いつ反映されるかということについては、そのサイトの過去の平均更新頻度やサイトの規模、サイトの重要度によって変わります。

例えば、ニュースサイトのようにサイト全体の重要度が高く、頻繁に更新されているページであればより早く反映されるのですが、1ヶ月に1回しか更新されないようなサイトであれば、相応に検索結果に反映するまでの時間は遅くなります。弊社で運用しているサイトを見ると、ある程度の自然リンクを獲得して検索エンジンから評価が高いサイトの場合、更新インターバルが空いていても、遅くとも2~3日程度でインデックスに反映されています。

なお、SSI(Server Side Include)を使って、クローラがアクセスするたびに情報を入れ替えることで、あたかも更新されているように見せかける人がいますが、そもそも普段更新していないのであればクローラに早急に認識させる必要性が乏しいですし、全然意味がないのでやめましょう。

エイジングフィルターを避けるために、中古ドメインを取得するのは有効?

中古ドメインの取得は、Yahoo!では有効でも、Googleでは無効です。

Yahoo!の場合、ドメインの有効期限や所有期間開設期間を参照してリンクの評価をすることはありません。例えば2000年~2003年まで運営をし、その後サイトを閉鎖していたが、再び2007年に他人がサイトを同じドメインで開設したというような場合、2000年~2003年までの開設されていた当時のサイトに張られていたリンクの全てが反映されることになります。

対するGoogleでは、過去に張られていたリンクの評価は全て無効(=ゼロにリセット)となります。適切に引き継がせる方法がないことはありませんが、他の法律(たとえば著作権法)などに引っかかる場合もありますし、また、実務上、一般企業が正当な方法で(SEO的に価値ある)ドメインを引き継ぐことはかなり難しいので、事実上、無効になると考えてください。

なお、中古ドメインオールドドメインという名称で、ドメインを販売している業者をたまに見かけます。日本ではYahoo!の検索シェアが高いので、Yahoo!における順位上昇のために中古ドメインを購入することを否定しませんが、少なくともGoogleでは意味がないので注意が必要です。Googleでドメインの価値が無効となっているのであれば問題はないのですが、その中古ドメインでスパム行為を行っていたため、Googleから弾かれるというケースもあります。このようなドメインはそもそもインデックスもされないので、過去に問題があったドメインでないかどうか、事前に確認することが必要です。確かにYahoo!では中古ドメインに対する姿勢は厳しくはないのですが、Googleが無効にする措置を採っていることもあって、将来Yahoo!でも同様の対策をしないという保障はありません。そういったリスクを覚悟する必要はあるでしょう。

キーワードの検索数を調べたい場合は、キーワードアドバイスツールを使う?

Overtureが過去に提供したキーワードアドバイスツールは、すでに2007年4月にサービスを終了しています。そのため、現在キーワードの検索回数を調べるには、別のツールを利用する必要があります。現時点でキーワードの検索回数を十分に調べることができるツールとしては、「Googleキーワードツール」と「キーワードハンター」があります。

Googleキーワードツールというのは、Googleアドワーズ広告主向けに提供されているキーワード選定ツールです。入力したキーワードの前月の検索数や12ヶ月分の平均検索数を表示します。ただし、一部の社名やブランド名で検索した場合、その名称が絶対に検索されているはずなのに表示されないことがあったり、キーフレーズの場合の区切りが正確ではないというケースがありますので、使用する際はこうした特性に注意する必要があります。

キーワードハンターとは、クロスリスティング社のネットワーク(@nifty、BIGLOBEなど)の検索数を基に、日本全体の検索予測数を表示するツールです。キーワードハンターはあくまでクロスリスティング社のネットワークに基づく予測数値であるため、完全に正確な数値ではありませんが、文字列を部分的に含むすべてのキーワードを表示できること、アダルト系のキーワードをフィルタリングしていないこと、過去の検索数量の推移を把握できることが特徴です。たとえば業種や商材によって、一般的に考えればコンバージョンが発生すると考えられそうなキーワードがアダルト属性を持っているためにターゲットにすべきでないといったことを把握したり、2008年に入ってSSD(Solid State Drive)というキーワードの検索数が増加傾向にあるので対応するページやサイトを作成したり、そのキーワード向けにSEOを考えるといった戦略立てに役立てることが可能になります。

ちなみに、キーワードアドバイスツールのデータを基に現在値を予測して検索数を表示する無料のツールは数多くでていますが、利用する際は検索数を算出するデータソースを必ず確認しましょう。かつてオーバーチュアが公開していた検索数データを使用している場合、2007年夏以降の検索数のトレンドが把握でいないので、たとえば先にあげたSSDという検索数が増えているといった事象を把握することはできません。同様に、北京五輪というキーワードの現在の検索数を知ることもできないのです。

コンテンツがほぼ同一のページに異なる効果測定用のパラメータを振ると、SEOとしては不利?

以前は、コンテンツがほぼ同一のページに異なるパラメータを振ると、検索エンジンはパラメータの有無により別のページと認識していました。同様に、wwwの有無によってそれぞれを別ページとして表示させていました。パラメータありなしのURLにリンクが張られた場合、別ページとして認識されるためにリンクが分散するといったデメリットが発生します。さらには、「リンクが分散=ページに対する評価が下がる」ことになります。現在のYahoo!やGoogleは検索アルゴリズムの向上、新技術新機能を追加することで対応しています。Googleでは中身が同一でもURLが異なるページの場合、パラメータやwwwの有無の程度であれば自動的に同じページとして認識します。Yahoo!の場合は、「Yahoo!検索 サイトエクスプローラー」というサイト管理者向けツールがあります。例えば、パラメータの動的URL設定を行うことで、コンテンツが同じでURLのパラメータ部分だけが異なるページは「同じページ」と認識されるため、検索結果の順位が改善される可能性があります。

リンクはフッターにまとめるべき?

複数のサイトを持っていて、相互にリンクをさせたい場合や特定のキーワードで順位を上げたい場合には、各ページの下のフッター部分にリンクをまとめることが一般に行われます。「楽天」や「価格.com」などが典型的な例です。

大手のサイトではフッター部分に大量のリンクを並べていますが、現在の検索エンジンではフッター部分のリンクはそれほど評価をしなくなりました。特に米Yahoo!は3年ほど前から、フッター部分に大量のリンクがある場合、クローラがページを見つける助けにはなるものの、リンクとしてはそれほど評価をしないと説明しています。

SEOの観点からも、それほど有効な対策とはいえなくなっていることは認識すべきでしょう。リンクの設置場所は、大きく「フッター」「サイドバー」「コンテンツのテキスト内」に分類できます。それぞれの場所において、前後に文字列があるかどうかで判断するわけですが、一番効果が高いのは、コンテンツのテキスト(文脈)のなかにリンクを設置することです。そのためには、コンテンツの作成段階サイトの構造を作る段階でそういう要件を組み込む必要があります。「Wikipedia」や「はてなダイアリー」が上位に表示されやすいのは、本文中の各キーワードに対してアンカーテキストが埋め込まれているため、通常のリンクよりも評価されているからなのです。

相互リンクはやっぱり効果絶大?

相互リンクの良し悪しについて議論がなされていますが、相互リンクを利用する人は多いです。少なくとも現在において自動構築型の相互リンクは、特にGoogleでは効果がなくなってきています。なぜなら、相互リンクしかコンテンツを持っていないページはリンクが大量に並んでいるだけであり、アルゴリズムで判定することが可能だからです。そのため、あまり評価をされることはありません。これを逆手にとって、ランダムでリンク先を変えることで、サイト個々では相互リンクではないが全体で見ると相互リンクとなっているようなサイトもあります。検索結果の順位を見る限りでは有効ですが、リンクがコンテンツの主体となっているので、アウトバウンドリンクの質が低下してしまい、SEOの手法としては好ましくありません。もし相互リンクをするのであれば、地道にウェブサイトを見つけて、適切と判断した後に、個別に依頼することが、効果のある相互リンクといえるでしょう。

株式会社アイレップ SEM総合研究所所長渡辺隆広
ライター=株式会社アイレップ 千葉哲

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