もう使えない 古いSEO知識 2010

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2010年04月09日 

今回は検索エンジンの進化などを理由とした「すでに古い、使えないSEO」について解説したい。

以下、未だに信じられているが、実は古い知識のSEOと、その説明を列挙していく。

拡張子は、.cgiや.php、.aspではなく .html(.htm)が良い

筆者の過去の経験から述べると、2000年時点で上記は「真実」だった。例えば、.asp や .do といった拡張子は、Googleにインデックスしてもらうことは困難だった。同様に複数のパラメータを持つ動的URLもインデックスが難しかった。当時はクローラ技術が今ほど優れているわけではないこともあり、結果として .html の静的なページが検索上位に表示されやすかった。

現在は、先日個人情報がGoogleにクロールされて大量流出した事件が示しているように、クローラの性能が格段に向上したため、拡張子によるランキングの差異はなくなっている。

ドメインは「wwwあり」の方がいい

wwwあり・wwwなしの議論は、結論は「どちらでもいい」。検索エンジンの視点で見ると、ページやサイトの関連性を判断するシグナルの1つとして、wwwあり・なしは参考にならないためだ。つまり、wwwなしのサイトよりもwwwありのサイトが総じてコンテンツの質が高いのであればともかく、現実はそうなっていない。よって、ランキングにおける差はない。

ただし、サイト及びSEOの運用において、wwwあり・なしのいずれか一方に統一して運用した方がよい。例えば「wwwあり」で運用する事を決定したのであれば、.htaccess などの設定で「wwwなし」でアクセスされたときにwwwありにリダイレクトするといった作業は推奨される。これを行わないと、wwwありとwwwなしのページそれぞれにリンクが張られてリンク価値が分散することにより、結果としていずれの(wwwあり・なし)ページもランキングが上昇しづらくなるといった問題が生じる。

h1を入れるならbody直下が一番いい

かつてはHTMLソースコードの、より上部、body タグの直下に重要なキーワードを設置することが推奨された。昔の検索エンジンクローラはそこまで構文解析技術に優れているわけではなく、またシンプルなページ構成を好むことなどの要因も作用して、結果としてソースコード上部にキーワードが出現するページは上位に表示されやすい傾向があった。

しかし今日はクローラのページ分析技術も進化したことにより、必ずしも h1 という見出しを示すタグ(要素)がソースコード最上部に設置されていなくても問題にはならない。ただし、数百行にわたり検索エンジンにとって全く無意味なJavaScriptの記述や、複雑なナビゲーションに関するマークアップが続くことがSEO的に受け入れられるわけではないことに注意して欲しい。シンプルなことに、越したことはない。

PageRankの高さはGoogleランキングにおいて重要な要素

少なくとも、Googleツールバーに表示されるPageRankのスコアは、全く持ってあてにならない。もし私たちがGoogleが検索システム内部で保有しているであろう。"PageRank"なるスコアを参照できるのであれば、その情報は有益かもしれない。しかしながら、現実には、「いまの」サイトのPageRankを知ることはできない以上、PageRankという情報を使ってSEOをすることは意味がない。

これはすなわち、外部リンク構築手段として有料リンクを購入する際、その多くはツールバーのPageRankの値によって値がつけられているが、それも全く当てにならないことを意味する。きちんと、その購入先サイトのバックリンクなどを調査する必要があるということだ※。(本稿では、有料リンク購入の是非については論じない)

共用サーバよりも、専用サーバの方がSEO的に良い

1998年~2000年の時点では、検索エンジンの見解はともかく、事実は「専用サーバ」あるいは、ユニークなIPアドレスが割り振られているサーバが好まれた。これは当時、一部の共用サーバ(ネームベース)で運営されていたレンタルサーバの、あるサイトがスパムを行った時に同サーバ上の他のサイトもまとめて検索エンジンから削除されたという事件に由来する。しかしながら、今日はそういったことはないようだ。

動的URLは、インデックスされない

かつては複数のパラメータを持つ動的URLは、検索エンジンにインデックスされにくかった。これはスパイダートラップ(パラメータの値が少し異なるだけの同一コンテンツを、何千ページにもわたりクロールしてしまう事象)を避けるためなどの理由があった。今日はクローリング技術が進化したことで、パラメータを分析して適切にインデックスできるようになってきたため、引数が論理的でシンプルなものであれば、多数のパラメータがついた動的URLでもクロールされるようになった。

しかし、Googleは確かにクローリング技術が向上したが、他の検索エンジンは必ずしもそうではないため、これからサイトを新規構築する、あるいはリニューアルなどを行う場合は、システム要件の1つとしてURLの(擬似)静的化などの処理を行うことを推奨する。

Yahoo! JAPAN関連ワードの操作で、数多くのアクセスを獲得できる

Yahoo! JAPAN検索結果の検索窓の下部、虫眼鏡のアイコンのところに表示される「関連ワード」。ここはクリック率が高いことと、外部からの操作あるいはスキーム構築によって、表示ワードをコントロールできることから「新たなYahoo! JAPANのSEO」として紹介されることもあった。

しかしながら、第1に、これは新しい・古い以前に単なる検索エンジンスパム行為である。大量に検索クエリを送信する、あるいは不特定多数の人間が同一クエリを送信できるような、検索インセンティブの付与による操作なので、検索エンジンに言わせれば不正利用の何者でもない。第2に、検索エンジン側も対策を施すようになったため、以前ほど簡単に操作できるわけではない。

ディレクトリ構成は、浅い方がいい

サイトのトップページから、何クリックで末端ページに到達できるかが重要であり、ディレクトリ構成の深さは、今日では関係がない。ただ、浅い、すなわち短いURLの方がソーシャルメディアなどで引用はしやすいので、「共有のされやすさ」という視点でURLを考えてみるのもいいだろう。

日本語ドメインの方が断然、検索順位が上がりやすい

数年前に一時期、日本語ドメインを使ったサイトが軒並み検索上位に表示されることがあったが、当時はアルゴリズムの調整が不十分だったことに起因するものであり、今日はそれほど関係ない。ただし、URLまたはドメインとページの関連性を判断する上での1つの要素として、キーワードの有無は判定対象にはなる。

とはいえ、ドメインについてはSEO要件よりも、ビジネス要件で決定する話である。ドメインは会社の顔として、名刺や広告、メールアドレスなど様々な場面・用途で利用されることがあるのだから、事業を行う上で総合的に判断するべき問題だ。

有料審査型ディレクトリサイトは、どれもSEOに効果的

有料で審査型の登録サービスを提供しているからといって、どれもSEO的に効果的というわけではない。有料審査型ディレクトリは、サイト立ち上げ当初において、「確実に、良質なリンクを得られること」「サイト全体の信頼性を確立するためのリンク」であり、張ることで突然狙ったキーワードの順位が上がるわけではない。また、有料型であっても、当該サイトの価値が実は極めて低い場合もあり、審査料金をドブに捨てるようなケースもあるため、申込時には十分に検討すべきだ。

例外がYahoo! JAPANビジネスエクスプレスであるが、最近は以前ほど順位が目に見えて上昇するわけではない(とはいえ、必須)。

グループサイトへのリンクを、全ページのフッターリンクに並べておく

検索エンジンによる、コンテンツのパターン認識や重複扱いにより、例えば1000ページのフッターリンクに同じリンクを並べても効果はない。ページの内容にあわせて、関連のあるページへのリンクを掲載するようなシステムを組んだほうが懸命だ。例えば、家電を扱う通販サイトであれば、デジタルカメラのカテゴリには同カテゴリの他メーカーへのリンクを張る、不動産サイトであれば、豊島区のマンション一覧のページには東京23区内のほかのページへのリンクを張るといった具合だ。

執筆:株式会社アイレップ 取締役 SEM総合研究所 所長 渡辺隆広

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