WCAN 2015 レポート「進化を続ける検索エンジンから集客を続ける ポイント」Session3 株式会社so.la 辻正 浩氏

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2015年07月17日 

2015年7月11日、Web系事業に従事している方向けのセミナーイベント「WCAN 2015 Summer」が開催された。今回はその講演の1つを紹介する。

Session3は株式会社so.la代表の辻正浩氏によるSEOのスピーチであった。同氏は、SEMを中心とした広告代理店(※ 執筆者注:アイレップ勤務)でのSEOコンサルタントの経験を経て、2011年10月からフリーランスとして活動の後、2013年7月に株式会社so.laを設立。代表取締役SEO(Search Engine Optimizer)として成果を上げ続けるSEOを追求している。

辻氏は最新のGoogle アルゴリズムの進化は様々にある中、直近で一般的なWebサイトに実際にビジネスレベルで影響を与えるものは「モバイルフレンドリー」と「地域関連のアルゴリズム」の2点のみだったことを強調した。「モバイルフレンドリー」に関しては特にビジネスへのインパクトが大きいアルゴリズムだった。

● 「モバイルフレンドリー」について

モバイルフレンドリーのアルゴリズムは、適切なスマホ対応をしていないWebページにとって、スマホからの検索で順位が下落する可能性があり、ビジネスへの影響が大きいと指摘。辻氏はモバイルフレンドリーを以下の三種類に分けて解説した。

(1)「Google に対応するためのモバイルフレンドリー」 WebサイトをGoogle の示した基準に沿って改善しないと、思った以上に検索結果・流入数などに影響が出るため、辻氏はきちんとモバイルフレンドリー対応をすることを勧めると述べた。

(2)「ユーザーに対応するためのモバイルフレンドリー」 Google がスマホ対応していないWebサイトは4月21日以後に順位が落ちると通知したために、「Google に対応するためのモバイルフレンドリー化」を急いだ結果、「Google の基準は満たすが、ユーザーにとって使いにくい」というWebサイトが生まれたという。スマホ対応のために「Google に対応するためのモバイルフレンドリー」は勿論必須であるが、それ以上に重要なのがユーザー対応であることを辻氏は強調した。

(3)「検索に対応するためのモバイルフレンドリー」 スマホの普及により、ユーザーの検索行動にも変化が見られるという。たとえば、即時性、地名が特に重要になったこと、若年層、女性、多忙な人の検索が増加、サジェストの影響が非常に強いこと等を挙げた。辻氏は「通常の解析では、スマホの検索キーワードが変わったという事に気付きにくい」ため、その解決策として同氏がサチコと命名した「 Google サーチコンソール 」を推奨した。「サチコ」は PC とスマホの検索の違いを一番幅広く見ることができるツールとなっている。

以上3つのモバイルフレンドリーに関しては、今後ますます影響が高まっていくため、十分に対応することが望まれると語った。

● 「地域関連のアルゴリズム更新」について

このアルゴリズムはヴェニスアップデート( Venice Update )と呼ばれ、検索した場所に近い情報が上位表示されやすくなるものである。全国対応のWebサイトを運営する企業にとっては不利に働く一方で、ローカルでビジネスを展開しているWebサイトにとってはビッグチャンスである。辻氏は地域関連SEO対策のポイントとして「Google はユーザーがどこで検索しているか、どう判断しているのかを理解する必要がある」と述べた。

最後に、SEOと上手に付き合うポイントとして、以下3点が大切であると語った。

① 新情報を気にしない
SEO情報は沢山でてくるが、有効な情報が少ないこと、また本当に重要な情報はGoogle が公式ブログなどを通じて発信してくれる。

② 変わらない基礎知識を確実に持つ
変わらない重要な基礎知識を学ぶためには、アイレップの渡辺隆広氏(※ 執筆者注:アイレップ フェロー)の「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」を紹介した。この本は日本のSEOにおいて著名な方々のほとんどの人がSEOを学ぶ本として紹介する上、初版が2003年と決して新しくはないがいまだ取り上げられるという点においても、SEOには変わらない重要な基礎知識が存在するということを証明している。

③ 検索される情報を着実に追加していく
ここで辻氏は、「コンテンツを増やしていくしかない」と述べた。特に昨今では巨大なWebサイト以外の普通サイトやスタティックなサイトで大幅に順位を上げていくには、コンテンツを足していく以外で大きく成果を出すことは本当に難しくなっているようである。

他にも常時SSL化・セマンティック化・App Indexingなど最新の話題に関する興味深い見解を語った辻氏は、最後にこの言葉でセッションを締めくくった。

「SEOについては基礎知識だけを持てば十分。ユーザーが必要とする情報を考え続ければよい。」

執筆:石毛宏美 / 株式会社アイレップ 第1ソリューション統括本部 SEO第2チーム
監修:渡辺隆広 / 株式会社アイレップ SEM総合研究所 所長

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