Google 、モバイル ファースト インデックスを公式発表 ~SEOへの影響と今後の対応について解説~

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2017年01月17日 

2016年11月5日(米国時間4日)、Google はモバイル版コンテンツを優先して評価する方法にシフトしていく計画を正式に発表した。今後数ヶ月にわたりテストを実施していくとのこと。
※本記事は2016年11月9日までに発表された情報をソースに作成

Google は2016年11月5日(米国時間4日)、自然検索においてモバイル版コンテンツを主に使用してランキングを決定するモバイルファーストのインデックス(MFI:Mobile- first Indexing)を開始する計画を公式ブログで発表した。2016年10月にラスベガスで開催されたカンファレンスPubconのキーノートで同社Gary Illyes氏が言及したモバイル ファースト インデックスについてようやく同社公式ブログが詳細に触れた。

モバイル時代にあわせてインデックスも「モバイルファースト」へ

2010年代に入りモバイル端末が急速に普及し、すでに日本や米国だけでなく、全世界でモバイル検索数がデスクトップのそれを超えている(Amit Singhal、2015)。しかし 従来のGoogle のランキングシステムはデスクトップPC版コンテンツを軸にクエリやユーザーとの関連性を評価していた。多くのユーザーが検索を通じてモバイル版コンテンツに到達しているにもかかわらず、それを評価対象としていないのはユーザーの検索体験を損なう可能性もある。

この問題を解決するために、そしてモバイルが主要なデバイスになった現実に合わせて、Google はモバイル ファーストなインデックス、すなわち、モバイル版のコンテンツを優先的に評価し、それを軸に自然検索結果を決定したり、スニペットを生成する仕様へと変更することとなった。

小規模なテストを継続的に実施

同社は今回のモバイル ファーストなインデックス登録は重要な変更と認識しており、数ヶ月にわたり小規模なテストを継続していくという。ユーザーに引き続き優れた検索体験を提供出来るレベルに達すると判断した段階で、広範囲に変更を適用していく計画だ。

モバイルファーストインデックスに向けての注意点・推奨事項

同社公式ブログではモバイル優先のインデックス仕様変更に向けて、ウェブマスターが取り組める項目を紹介している。以下、本文中、★マークがついている段落は、私の見解を記載

レスポンシブウェブデザインや動的な配信には影響なし

デバイスを問わず同一のコンテンツを表示するレスポンシブウェブデザインを採用したWebサイトや、同一コンテンツを配信する仕様の動的配信サイトにおいては影響がないと明記している。同じコンテンツである以上、どちらのバージョンが優先評価されようとランキング等に影響しないということだ。

“If you have a responsive site or a dynamic serving site where the primary content and markup is equivalent across mobile and desktop, you shouldn’t have to change anything.” レスポンシブデザインや動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。(公式ブログより)

★技術的な観点から考えると「レスポンシブデザイン(RWD)にしておけばSEOに“有利”(頭を悩ませる必要がないという意味で)」と捉えることもできる。しかし、SEOは情報を届けるための手段であってそれ自体は目的ではない。現実にはデスクトップユーザーとモバイルユーザーにまったく異なるコンテンツを表示したほうがユーザーの満足度が上がったり、成果(売上、登録、資料請求など)が改善されるケースも多々ある。特にトランザクション(購入、予約、申込など)があるWebサイトにおいてはWeb解析データなどから、ビジネス的にはどうあるべきかという検討も十分に行わなければならない。また、2012年頃に「Google がRWDを推奨している」との情報が広まったが、(これは 当時のSMXのセッションもひどかったのだが)あくまでGoogle は選択肢の一つとして RWDを挙げているにすぎず、RWDだからSEOに有利になるわけではないので注意してほしい。

モバイル版とデスクトップPC版でコンテンツが異なる場合

Google は「構造化データマークアップ」「robots.txt設定とGooglebot がコンテンツにアクセスできることの確認」「rel=canonical に変更を加える必要は無い」ことを挙げている。

特にcanonicalについては「変更する必要がない」ということなので、たとえば億を超えるページを有する超大規模Webサイトもcanonical の見直しをする必要がないわけで、対象サイト担当者の方は安心して良いだろう。

★canonicalを変更する必要がないことは分かったが、その(Google がそのように定義する)ロジックはGoogle に確認をしたいところ。2010年前後時点で「世界のWebの大半は、デスクトップPC版Webサイトがもっとも情報を有しているはず」という認識にもとづいてデスクトップPCに正規化していた経緯がある。モバイル全盛に伴い、モバイル版コンテンツを正規化しなくていいのか?それとも(Google の説明に文字通り従うなら)検索元端末に合わせて自動的にどちらをユーザーに提示するかGoogle が判断するから、正規化するバージョン自体はもはやどうでもいいということか疑問は残る。

デスクトップPC・モバイルで別ドメインの場合はSearch Console の確認を

“If you are a site owner who has only verified their desktop site in Search Console, please add and verify your mobile version.”
Search Console でデスクトップPC版のWebサイトしか確認していないWebサイト所有者は、モバイル版のWebサイトの追加および確認を行ってください。(公式ブログより)

たとえばデスクトップPC版がwww.example.com、モバイル版がsp.example.comのような異なるサブドメインを使用している場合、あるいはモバイル版が www.mobileexample.comといった異なるドメインを使用している場合は両者をGoogle Search Console に登録しなければならない。

これは、Google は異なる(サブ)ドメインのWebサイトは別のプロパティと判断するためだ。両方のWebサイトをSearch Console に設定していることを確認しよう。

参考URL:
Mobile-first Indexing(公式。英語)
モバイル ファースト インデックスに向けて(公式。日本語)
Google’s Mobile First Indexing Change: Everything SEOs Need to Know - More Details on Google’s Mobile First Indexing Change - , TheSEMPost

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