Twitter や Facebook からのリンクはSEOに効果がありますか?

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2011年03月30日 

この質問「SEOに効果があるか否か?」に回答する前に、まずGoogleやBingといった検索エンジン(以下、この2社を指して"検索各社"と表記する)はTwitterやFacebookといったソーシャルメディアから発せられるコメントやリンクをどのように処理しているかを理解しましょう。

まず第1に、検索各社はTwitter / Facebook ユーザが発信したリンクを、検索順位を決定する際のシグナルの1つとして利用しています。これらのサイトでは、いま世の中で起きている出来事や、インターネット上で話題となっているページについて言及される機会が多く、また、より注目を集めている話題は多くの人にシェアされていく特性を持っています。従って、検索ユーザに関連性が高い最新の情報を検索結果に表示する上では、Twitter / Facebook で発せられるリンクはランキングを決定する上で役立つのです。

第2に、単純にリンクの言及数の数量に基づいて評価するのではなくて、発信者の評価に基づいてシグナルの扱いを決定する、という点を理解しましょう。いわゆる従来のリンク解析アルゴリズム(Google PageRankなど)とは異なります。Googleはオーサ・オーソリティー(Author Authority)、Bing はソーシャル・オーソリティ(Social Authority)と呼んでいますが、何回リンクが言及されたかではなく、どのユーザ(=アカウント)が言及したか、という点を考慮します。つまり書き手・情報発信者の権威や信頼性を解析し、そのスコア(重要度の高さ)に基づいて言及リンクの評価を決定します。

第3に、情報発信者の信頼度や権威を解析するといっても、リアル世界での該当人物の素性を理解しているわけではありません。あくまで、アカウントごとの日常のアクティビティやステータスを解析して判断します。たとえば、Twitterであれば日常のツイート内容、ツイートの頻度、ツイードのトピック、フォロー/フォロワー数比率といった具合です。

第4に、Twitter / Facebook 上で発したリンクの扱いは、数百以上もあるシグナルの1つに過ぎず、大きな決定要素になっているわけではない、という点です。全体の中の些細な評価項目の1つですから、このシグナルに対して対策を頑張っても意味はありません。ただし、検索各社は主にリアルタイム検索の領域においては、多少の重み付けを行っています。これは第1点目で言及した通り、これらのソーシャルメディアは最新の話題について言及されていることが多いからです。

ここまでのポイントをまとめますと、(1) FacebookやTwitterのリンクは検索ランキングを決定する際の1つの要素(シグナル)として扱っており、(2) アカウント(発信者)の人気度や信頼度に基づいてそのシグナルの扱いの程度を決定している。ただし、(3) あくまで数多くあるシグナルの中の小さな1つに過ぎない、ということです。

以上を理解した上で質問を考えてみましょう。「Facebook や Twitter からのリンクは、SEOの効果があるか?」ですが、YES/NOの2択であれば、効果はあると言えますが、それだけで順位が大きく変わるわけではないので注意をして下さい。

また、3つ目のポイントで言及した通り、アカウントのアクティビティを分析していますので、巷に出回っている、大量のTwitter用botを作成して、ターゲットとなるリンクを含むツイートを自動的に発信し続ける怪しいツールなどは全く役に立たないので注意をして下さい。あくまで、本当にソーシャルメディア上で一定の影響力を持つインフルエンサーの言及でなければ意味がありません。

なお、特にGoogleはサイトの全体的な権威や人気度の判断、いわゆるオーソリティの度合いを判定するために、ソーシャルメディアでの言及の程度は判断していると言われます。よって、ソーシャルメディアの世界でも一定のマーケティング活動をするか、あるいはソーシャルメディア界隈で(時々)皆に注目してもらえるような広報/PR活動を行う必要はあるといえます。

しかしながら、「SEOのためにTwitter / Facebookを始める」といった本末転倒なことはやめましょう。TwitterはSEOのためのツールではありません。まず、ユーザとどんなコミュニケーションをとりたいのか、その上でTwitterやFacebookといったツールがどんな解決策になるのかといった、ソーシャルに向けたマーケティング戦略や目標を定めて下さい。その上で、SEOとのシナジーを考えるようにしましょう。

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