サイト内リンクで極めるSEO ~アンカーテキスト x ナビを上手に組み合わせよう

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2005年01月31日 CPIで人気サイトを作ろう!
人気サイトの第一歩!「アクセスアップの秘訣!」

第9回にて説明したリンクレピュテーションから、アンカータグで指定するリンク(URL)とテキスト(アンカーテキスト)が大事だという話をしました。今回はそれを発展させて、ウェブサイト構築におけるサイト内のリンクの張り方について解説をしていきます。

適切なアンカーテキストと、クロール可能なリンク形式

最初にサイト内リンク(同一サイト内のページに張るリンクのこと)を張る際の基本事項を挙げておきます。

  1. ロボットにも理解できる具体的なアンカーテキスト
  2. スパイダーが辿れるリンク形式
  3. 密度の高いリンク接続

1. ロボットにも理解できる具体的なアンカーテキスト

リンク先ページの内容を適切に示す具体的なキーワードをアンカータグ内に入れるように配慮します。例えばEコマースサイトの商品一覧ページから「ゴディバのチョコレートの商品詳細」ページにリンクを張る時、アンカーテキストを「詳細」としたり画像にしてリンクを張っているウェブサイトは少なくありません。ロボット型検索エンジンはこれを「詳細」という言葉と「ゴディバのチョコレート」で関連付けてしまいますが、私たちはキーワード「詳細」でゴディバのチョコレートのページを上位に表示したいわけではありません。この場合は商品名である「ゴディバのチョコレート」をアンカータグで囲っておくことで、検索エンジンは「ゴディバのチョコレート」と詳細ページを関連づけますから、「ゴディバ チョコレート」で該当ページが上位に表示されやすくなります。

なお、アンカータグにテキスト文字を入れる場合と画像+alt属性にキーワードを入れるのどちらが良いのかわからないという質問をよく受けるのですが、基本的には前者、つまりテキストで指定して下さい。SEOの効果という観点では『テキスト > 画像+alt属性にテキスト』です。しかしデザイン的に画像の方が明らかにいいのであれば画像を使って下さい(この判断方法については後述します)。

2. スパイダーが辿れるリンク形式

ウェブページを収集するスパイダー(クローラー)が巡回可能な「静的リンク」を張ります。スパイダーが辿ることができないリンクでは意味がありません。

静的リンクとは、アンカータグ内にリンク先ページのURLを直接 http://~ で記述し、?や&などを含む引数を持たないリンクを指し、かつ、HTMLソースコードに直接記述されたリンクを指します(PHPまたはSSIで外部から呼び出すのは可)。リンク先ページをポップアップウインドウ内に表示させるなどの目的で javascript:という形式でリンクを指定してもスパイダーは読み込むことができません。複数のパラメーターを持った動的URLはスパイダーが巡回できないケースが出てきます。

アンカータグで記述したリンクは直接HTMLソースコード上に記述していないと意味がないことにも注意。例えば全ページ共通で利用するグローバルナビを.jsファイルで外部ファイル化して、HTMLソース上は.jsファイルを指定する記述だけを行う場合があります。しかしスパイダーはJavaScriptを実行しませんのでリンクを読むことができません。

Googleアドセンス広告をウェブサイトに貼り付けている人は、アドセンス広告が表示されているページのソースコードを参考に見てみましょう。どんな広告が表示されていてもソースコード上にはJavaScriptしかありませんね。

3. 密度の高いリンク接続

サイト内のページ同士で張り巡らされているリンクの密度は高いほうが好ましいといわれます。これはリンクを巡回してページを見つけるスパイダーに対してできるだけ「道路」を設ける理由もありますが、サイト内のリンク接続性を高めることがページの関連性を高めることにつながるからです。例えば以下にあげるニュースメディアは同じトピックの過去のニュースにリンクを張ったり、文章中に参照ページへのリンクを設けることがありますが、このようにサイト内でリンクが相互に張られた密度の高いページは相応にトピックの相関関係や重要性を表しています。

  1. CNET Japan(http://japan.cnet.com/
  2. Internet Watch(http://internet.watch.impress.co.jp/

ユーザビリティを疎かにしないよう注意を

よく勘違いをして、アンカーテキストに無理にテキストを詰め込んだり、リンクにする必要がない文言にアンカータグをつけてSEO対象とするキーワードの重み付けをしている人が少なくありません。例えば、ある会社は「ホームページ制作」という言葉で上位に表示したいが故に、サイト全体で出現するほぼすべての「ホームページ制作」という言葉にアンカータグをつけて、そのリンク先を全てトップページに設定していました。しかし制作料金や特色の説明文中でもかまわずリンクを設置しているため、どのリンクがユーザーに見てもらいたいための意志あるリンクで、どれが無意味なリンクなのかの区別がつかなくなってしまい、サイトの閲覧性や動線が大きく損なわれており、SEO的には良くてもビジネス的には最悪の状態になっていました。

先にあげた3つの基本事項は是が非でも、他の要素よりも優先して守らなければいけないことではありません。ウェブサイトのある1つの要素を決定する際に、ビジネス上の要件やデザイン性、ユーザビリティなど様々な観点から総合的に判断を下さなければならないのが普通です。この時に、検索エンジンマーケティングの機能もウェブに実装したいのであれば先述したような観点も考慮して最終的な判断を下せばよいのです。その為の指針だと考えて下さい。ウェブ構築のゴールとしてSEMの比重が高いのであれば他の要素よりもウエイトを高めて決断すればいいのです。

しかし現実には - 特にSEOに取り組んでいるウェブ制作担当者や、SEOを上位表示するための単なるテクニックとしか捉えていない人は特に、なぜかウェブのある要素を決定する時にSEOの観点からしか決めていないことが多いようです。

狙ったキーワードでGoogleやYahoo!検索で1位に表示されても、検索キーワードに込められた検索者の意図・意志を反映していないランディングページに誘導したり、ウェブサイトのユーザー体験品質が極めて低いウェブ、十分なコンテンツが用意されていないウェブ、どこをクリックすれば目的が達成できるか不明なウェブは、本来の目的があったであろうビジネス上の目的を達成することはできません。同様にどんなに使い勝手の高いウェブ、コンテンツの品質が非常に優れているウェブであっても大多数のユーザーが訪問手段として用いている検索エンジンからの誘導能力に劣ったウェブサイトでは顧客を獲得することができません。SEOとユーザビリティはよく考えてウェブに組み込めばきちんと両立できるものですから、「SEOの観点のみで決める」など愚かなことはしないように注意して下さい。

サイト内リンクを最適化する3つの方法

最後に、サイト内リンクをきちんと張り巡らせるための抑えるべき3つの方法を紹介します。以下に説明することはウェブサイト制作に慣れている方であれば極々当たり前のことのように感じるかも知れませんが、自分の今までの方法がSEOの条件を満たしているかおさらいしてみて下さい。業界の大手ウェブ制作会社が「SEO対策完璧です」といって構築したサイトでも要件を満たせていないことがある事柄です。

  1. サイトマップでスパイダーの巡回経路を作る
  2. グローバルナビで主要ページへの経路確保+重要キーワードで最適化
  3. パンくずリストで主要ページを最適化

1. サイトマップでスパイダーの巡回経路を作る

サイト巡回中に迷ってしまった、欲しい情報があるページに直接アクセスしたい、こういったユーザーのためにサイト内ページへのリンクを記したサイトマップを準備しているサイトは多いですが、これは検索エンジンにとっても便利な道しるべとなります。スパイダーはリンクを辿ってページを集めようとしますが残念ながら「取りこぼし」をしがちです。特に何クリックもクリックしなければたどり着けないような深い階層のページなどは検索エンジンに登録されないことがあります。

サイトマップにウェブページ一覧を記しておくことで、スパイダーはサイトマップページから1クリックで全てのページにアクセスすることが可能になります。ユーザーとスパイダー双方にとってメリットとなるサイトマップはぜひ設置しましょう。

サイトマップに掲載するリンクは、単に主要なページ(例えば各カテゴリのトップページ)だけを掲載するのではなく、できるだけ細部まで網羅しましょう。例えばEコマースサイトであれば個別商品ページへのリンクも掲載します。ただし、1枚のサイトマップに全商品のリンクを掲載すると本来のサイトマップの機能が失われてしまいますから、適当に分割をします。例えばヨドバシカメラやセブンアンドワイのようなサイトであれば、サイト全体用のサイトマップとは別に商品カテゴリ別のサイトマップを別途作成することができます。

ちなみにGoogle提供のサイト制作のためのガイドライン「ウェブマスターのためのGoogle情報」の一節に「1 つのページに表示されたリンクの数を適切な数に抑える (100 未満)。」という記載がありますが、この意図は「あまりファイルサイズの大きなページはクロールされませんよ」(Googleエンジニアの話)という意味で100以上のリンクを”目安”として挙げているだけで、実際には100以上のリンクがあってもクロールはされますのでご安心下さい。

2. グローバルナビで主要ページへの経路確保+重要キーワードで最適化

グローバルナビ(グローバルナビゲーション)はサイト全体を移動するための、一定の場所に設置された共通のナビゲーションです。例えば先述したアマゾンやセブンアンドワイであれば、画面上部に設置された「タブ」がそれです。グローバルナビを設置することで主要なページへの経路が確保されますのでクローラが巡回可能になります。

グローバルナビはその各メニューの名称を工夫することで効果のあるSEOが可能です。例えば筆者のサイト(SEMリサーチ)の画面上部にあるグローバルナビをご覧下さい。これは主要なコンテンツへのリンクを並べテキストで記述しています(HTMLソースコード上はリストタグとCSSを使って作成)。各メニューの名称は各コンテンツを表すのに適切で、かつ検索される言葉を選んでいます。リンクレピュテーションで説明した通り、アンカーテキストとリンク先ページは関連付けられますので、グローバルナビでそれを実践することでサイト全体のページを使って最適化を実現しています。

他武田薬品工業の製品情報ページやケンコーコム、PCサクセスといったサイトもナビゲーションを使って効果的に「検索キーワード」と「商品ページ」の関連付けを行っていますので参考にしましょう。

3. パンくずリストで主要ページを最適化

パンくずリストは、サイトにおける訪問者の現在地をトップページからの階層で表す要素をさします。ブレッドクラム(bread crumb)、あるいはトピックパスと呼ぶこともあります(ちなみに「パンくず」はグリム童話「ヘンデルとグレーテル」でパンくずを道に落として家への帰り道がわかるようにしたことが由来です)。

例えばYahoo!カテゴリでは次のURLとパンくずを用意しています。

  • ・パンくず
  • トップ > ビジネスと経済 > 企業間取引 (BtoB) > インターネットサービス > 接続とホスティング > レンタルサーバー > CPI

これは訪問者に対して現在位置を示すほか上位階層の任意のページに直接移動したり、他のコンテンツとの相対的な位置関係を表せるなど主にユーザビリティの向上に役立ちます。SEOの観点からもパンくずは有効で、下層のページは全て上層ページに対してリンクを張ることからスパイダーのための巡回経路としての役割と果たすほか、パンくずリストをテキストで記述することでリンクレピュテーションの効果を期待できます。

コンテンツの分類方法が重要

2. と 3. のナビゲーションを使ってアンカーテキストとリンク先ページを最適化するための前提として、コンテンツが「ユーザーが情報検索する単位」で分類されていることが必要です。例えば先ほどの筆者のサイトを例にしますと、コンテンツの分類方法は「分野」と「時間」が考えられます。「分野」とは「SEO」「リスティング広告」「ショッピング検索」などSEMの各カテゴリ・ジャンルによる記事の分類方法、一方の「時間」とは2005年12月/11月/10月~といった月別の記事の分類方法です。

これを(1) 「分野軸」 (2) 「時間軸」としてパンくずリストをサイトに実装しようとすると、それぞれ次のようになります。

(1) TOP > リスティング広告 > アドワーズ広告
(2) TOP > 2005年 > 12月

SEOの観点から見たときには(1) の方が好ましいです。なぜなら(1) の場合は「リスティング広告」や「オーバーチュア」という言葉に下層ページからリンクが張られることになりますが、(2) は「2005年」や「12月」という言葉でリンクが張られることになります。しかし「2005年」や「12月」という言葉で検索をするユーザーはいませんし、仮にいたとしてもこれらの検索ワードにSEOやリスティング広告のことを知りたいという意志やニーズが込められているとは考えられないからです。

このように、ナビゲーションを利用してSEOを実装する場合はコンテンツの分類方法に依存するため、サイト設計段階でどんな分類方法がユーザー/検索エンジン双方にとって好ましいのかをよく考えておく必要があります。SEOの社内研修やクライアントによく「ユーザーが情報を探す単位でコンテンツを分類して下さい」と説明するのですが、これは情報分類を大雑把にしない/細分化しすぎないための考え方です。コンテンツ分類はサイトが完成してから変更するのは大変ですので、これから取り組む方は十分に考えてみてください。

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