インターネットユーザの検索行動調査

はてなブックマークに追加する

2006年06月26日 

【調査レポート趣旨】

インターネットユーザをサイトに誘導するための重要ポイントを分析することを目的として、インターネットユーザの検索行動に関して調査しました。また多機能化の傾向のある検索エンジンの動向を踏まえて、検索エンジンの提供する各種機能の利用状況もあわせて調査しました。

【調査設計】

  18-29歳 30-39歳 40-49歳 50歳以上 合計
男性 70 60 60 60 250
女性 70 60 60 60 250
合計 140 120 120 120 500

*インターネットの利用人口を考慮して比例配分

調査結果

1. ウェブ検索に次ぐ検索手段として、ローカル検索が急速に普及している

検索サイトが提供するサービスは近年急速に多機能化しているが、従来のウェブ検索以外に利用されている検索方法ではローカル検索、ニュース検索、イメージ検索が、3 割前後のインターネットユーザに利用されており、インターネットユーザの6 割以上が、ウェブ検索に加えて複数の検索方法を併用していることがわかった。
なお、この傾向は世代、性別、利用する検索エンジンに関係なく同様の傾向を示している。

検索サイトが提供する機能では比較的新しい機能のローカル検索だが、検索方法としての普及率では既にウェブ検索に次ぐ2 番手の検索手段となっている。参考までに、Google ローカルは2005 年7 月に日本語版がリリースされたものだが、日本でのサービス開始から1 年未満で従来から提供されていたイメージ検索やニュース検索を超える普及率を獲得している。

図1. よく利用する検索方法(複数回答、N=500)

よく利用する検索方法

※今回調査における用語の定義

一方、アメリカでおこなわれたGoogle の提供する各種サービスの利用状況の調査(*1)では日本とは異なる調査結果が得られている。
アメリカにおけるGoogle の利用状況は、「ウェブ検索」に次いで「イメージ検索」「ニュース検索」「ローカル検索」の順で利用されており、日本とは異なる傾向を示している。

*1 出典: Bill Tancer(Hitwise US). Google Properties - Understanding the Breakdown
http://weblogs.hitwise.com/bill-tancer/2006/05/google_properties_understandin.html

2. ローカル検索は、ビジネスシーンよりもプライベートシーンで利用されている

ローカル検索の利用シーンは「行ったことのない場所へ行く」時に道順を調べる地図としての利用が多く、特にビジネスシーンよりもプライベートシーンでの利用が多い。
また、飲食店やショッピング施設等を探す目的でローカル検索を利用する人も7 割以上いるが、週に5~7 日以上インターネットを利用するヘビーユーザに集中している。

図2. ローカル検索の利用シーン(複数回答、N=500)

ローカル検索の利用シーン

3. ブログ検索を週1 回以上利用するのは、インターネットユーザの1 割程度

近年、日本ではブログが急速に普及しているが、ブログ検索は他の検索方法に比べても普及率は低く、週1 回以上の頻度で利用するのインターネットユーザの1 割程度であることがわかった。
ブログは普及しているものの、情報収集するための検索方法としての認知度は未だ低いようである。

図3. ブログ検索の利用頻度(複数回答、N=500)

ブログ検索の利用頻度

4. 検索結果の「タイトル」からクリックするサイト、「説明文」からクリックしないサイトを決める傾向がある

検索サイト利用時にクリックするサイトを選ぶ判断基準について、以下の傾向があることがわかった。
1. 最初にクリックするサイトを選ぶ際には、検索結果ページで表示される情報が重視される。
2. 検索結果の「タイトル」からクリックするサイト、「説明文」からクリックしないサイトを決める。

【1. 最初にクリックするサイトを選ぶ際には、検索結果ページで表示される情報が重視される】

検索サイト利用時に最初にクリックするサイトを選ぶ際には、男女問わず検索結果で表示される「説明文内に知りたい情報が書かれているサイト」を判断材料として重視しているということがわかった。

図4. 検索サイト利用時に一番最初にクリックするサイトを選ぶ基準(複数回答、N=500)

検索サイト利用時に一番最初にクリックするサイトを選ぶ基準

【2. 検索結果の「タイトル」からクリックするサイト、「説明文」からクリックしないサイトを決める】

さらに、検索結果で表示される項目でも、サイトを閲覧するモチベーションにプラスに働きやすい項目とマイナスに働きやすい項目があることがわかった。

クリックするサイトを選ぶ際の判断材料として「タイトル」「説明文」「URL」の順に重視される一方で、知りたい情報とは無関係のサイトと判断するのは「説明文」「タイトル」「URL」の順に重視しているとの傾向が見られた。つまり、インターネットユーザは検索結果ページに表示される「タイトル」からクリックするサイト、「説明文」でクリックしないサイトを判断する傾向があることがわかった。
なお、アメリカでおこなわれた同様の調査(*2)では日本とは異なる調査結果が得られている。 アメリカではクリックする際には「説明文」、「タイトル」、「URL」の順に判断材料として重視し、逆にクリックしない際は「タイトル」、「説明文」、「URL」の順に判断材料として重視という結果になっている。

検索結果の説明

図5. クリックするサイトを判断する際に重視する項目(N=500)(複数回答、N=500)

クリックするサイトを判断する際に重視する項目

図6. クリックしないサイト(知りたい情報とは無関係のサイト)を判断する際に重視する項目(複数回答、N=500)

クリックしないサイト(知りたい情報とは無関係のサイト)を判断する際に重視する項目

以上のことから、インターネットユーザのサイトへの誘導を目的にSEO を行う際には、検索結果ページで上位表示させることに加え、検索エンジンのアルゴリズムを理解した上でサイトの情報をわかりやすく検索結果ページに表示させる対策が必要ということがわかった。

また、現在はクリックする場合/しない場合の双方において「URL」は重視されていないが、日本語ドメインなどURL に日本語が表示されるようになると、これらの検索行動も影響を受けることが推測される。

*2 出典: Jansen, B.J. & Resnick, M. (2005). Examining Searcher Perceptions of and Interactions with SponsoredResults
http://ist.psu.edu/faculty_pages/jjansen/academic/pubs/jansen_ecommerce_workshop.pdf

ページTOPへ戻る

インターネットユーザの検索行動調査を読んだ方におすすめの記事

ページTOPへ戻る