中国検索エンジン相関図 2009年9月版

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2009年09月18日 アイレップSEM総合研究所調査

2009年上半期の中国インターネット人口は、年初から半年間で13.4%、約4,000万人増の3億3,800万人(CNNIC2009/6データ)に達し、モバイルからのネット接続も同32.1%増と急速に拡大しています。一方で普及率はまだ25.5%(日本:73.8%)と先進国に比べ低いことを踏まえますと、当面はこのハイペースな成長を維持しつづけることが見込まれています。

こうした背景の中、中国検索業界ではいくつか大きな動きが見られました。1つは中国「Google(谷歌)」のトップ、李開復氏の辞任です。2005年の就任から4年間となる任期の満了と、有力な指導部の成長を主な理由としていますが、「Microsoft」から訴訟問題になりながらも招聘した超ビッグネームであり、中国のGoogle市場シェア(売上ベース)を2006年の16.1%から30.1%まで引き上げた実績も評価されていただけに、今後の百度とのシェア争いへの影響を懸念する声も多いようです。

また「Yahoo!」と「Alibaba(阿里巴巴)」関連の動きも目立っております。中国のYahoo!(雅虎口碑)は「Alibabaグループ」の100%子会社として中国市場をカバーしていますが、6月に中国Yahoo!とは別に米Yahoo!が単独で北京に研究開発センターを開設。8月末には中国Yahoo!がコミュニティーサイト「口碑網」をスピンオフさせ、AlibabaグループのECサイト「淘宝網(taobao)」に統合することを発表。そして9月、米Yahoo!はAlibaba.comの直接の持ち株1%を売却しました。この一連の動きは一見無関係のように思われますが、米Yahoo!とAlibabaグループの関係性への懸念やMicrosoftのBing(必応)対策との見方も囁かれています。

そして百度(Baidu)は、新広告システム「鳳巣(フェンチャオ)」、新検索システム「阿拉丁(アラジン)」に加え、ユーザー分析技術をベースとする新戦略「Box Computing」を打ち出してきました。

今回の検索エンジン相関図では、まだ上記の動きによる目立った影響は見られませんが、PV増などを考慮し、Google(谷歌)に51.com(SNSサイト)、Youdao(有道)に126.comフリーメールサイト、Bing(必応)に「互聯星空」芸能ポータルなどを追加しております。

今後は米国の業界再編による中国市場への影響にも注目しつつ、時時刻刻と変化する中国検索市場の状況をいち早くお伝えしていきたいと考えております。

中国 PC Web検索エンジン相関図

Web中国検索エンジン相関図 2009年9月版

(この記事の内容は2009年9月1日現在の情報となります。)

株式会社アイレップ SEM総合研究所 熊倉淳

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